1か月のボランティアファームステイが終わった。
先進国の日本の都会育ちのお坊ちゃんの俺にはなかなか生活レベルに慣れるのに苦労した。
[我ながらやっぱり俺は脆弱な男だなと情けなく思った]
シャワーが弱かったり、毎日浴びられなかったり
部屋がめちゃくちゃ汚くて衛生的にしんどかったり
飯が口に合わなかったり
プライベート空間が皆無だったり
何も出来る仕事がないくせに飯はモリモリ食べて申し訳なさを感じていたり
書き連ねれば、枚挙にいとまがないほどしんどいことが多かったファームステイだったけど、
本当に本当に貴重な体験をさせていただいた。
ファームステイ先の雇い主、マリオはこんな見ず知らずの日本人男を初日から家族のように扱ってくれた。
マリオのお母さんは毎日丁寧なチリの家庭料理を作っていただき、息子のように扱ってくれた。
アルゼンチン人のボランティア仲間、ファクンドは休日にいろいろなところに連れて行ってくれた。【口癖の「No se[しらんけど]」はたびたび鼻についてイラッとしたことがままあったが】
他にもたくさんの人に出会って、目標の1つであった【田舎のチリ人の生活を体感する】という目標が達成できた。
皆さん本当にありがとうございました。
なによりトラブルなくやり遂げられたことに本当に感謝です。
さて、7月5日ファームステイ先のプエルトモントからバスで13時間かけて再びサンティアゴに戻ってきた。
もうボランティアはしないことにした。
本当はまだまだチリの地方で行きたいところがあったけど、もうボランティアや旅はお腹一杯だ。
ボランティアをして感じたことは、人間まじめに働いて、お金を稼いで一人で暮らさないといけないなということだ。
お恥ずかしい話、真面目に働くなんて深く考えたことなかったけど、人間にとって一番やらなければいけないことだ。
誰かのために一生懸命働く。そして稼いだお金で、自分らしく生活したり、楽しいことにお金を使う。これが人間のやるべき使命だ。
単純なことだけどこれは自分にとってとても大切なことだとボランティア活動を通して学んだ。
(みんな知ってると思うけど)
ボランティアでは、誰の役に立ってないのにお腹いっぱい飯が食えて、寝床があった。
それにかなり申し訳ない思いがあったし、自立できてないなというか、寄生しているなという罪悪感があった。
それなのに、風呂が満足に入れないとか不衛生だとか不平不満も持っていた。
それなら自分で働いて、好きなように生きていった方がいいなと思った。
だからもう旅はやめて、首都サンティアゴでまじめに働いて、出来たら一人暮らしでサンティアゴ生活を送るほうが自分のためになると考えて、帰ってきた。
ボランティアに行く前は、【日本料理屋で働くなんて論外だ】と思っていたことをお詫びして訂正する。
今はサンティアゴの日本料理屋でバリバリ働いて、一人暮らしして、サンティアゴ生活を満喫したいと思っている。
とりあえず、たこ焼き屋さんの店長と明日ご飯を食べに行く。
そこで色々求職についてお教えいただく。
さあ明日から久しぶりの求職活動だ!