ワーホリにおいて最も大きな問題の1つが、現地でなにを仕事にするかである。
ワーホリに行く前、俺はワーホリあるあるの【日本食料理屋で働く】というのは論外だと思っていた。
そんなことするやつの気が知れないとすら思っていた(ほんと俺は大馬鹿者もいいところである)
普通の日本人が働かない所または、日本人がいないような所でアルバイトをすることに意味があると信じて疑わなかった。
また、チリ現地に行けばアルバイトなんて探せばいくらでもあるっしょ的なノリだったと思う。(ね?大馬鹿者でしょう)
何故俺がここまで日本料理屋を敬遠していたかというと、
海外の日本料理屋で働くなんて、東京の飲食店でアルバイトするのとさして変わらないと思っていたからだ。
何が悲しくて、せっかく大事な仕事を辞めて、憧れの南米の地に、大金というか全資産担いで来たというのに、
日本で出来る仕事をしなければならないのだ。
おまけに、店員も客も日本人が多いだろう、それはもう日本ではないかと思っていた…
しかし実際にチリに来てみると、俺のような外国人がアルバイトを探すことが難しいことを知った。
ネットの情報によると【ワーホリの聖地】オーストラリアでは日本料理屋以外の仕事も割と簡単に見つかるようだ。例えばカフェとか。
しかしチリではそもそもアルバイトという概念が無いらしく、
スペイン語が出来ない外国人が働けるような仕事を探すのはどうやら難しいということを、チリの日本大使館で知らされた。
たしかに少し考えてみればわかる。
チリ国内のウェイトレスなどをみていると、周辺諸国から仕事を求めてやってくる移民(?)のベネズエラ人やコロンビア人が多かった。
チリは南米随一の先進国であるため、周辺諸国の人々がチリに仕事を求めてくることは自然な流れであるが故に、
多くの移住者が大挙としてチリに押し寄せてきているようだ。
しかも彼らベネズエラやコロンビア、ニカラグアからの移住者は当然スペイン語ネイティブなので、
俺なんか一生かかっても言語力において太刀打ちできない。
そのため残念ながら求職活動において、言語や文化が近いブラジル人含めた中南米人との競争は絶対に勝てない。
とどのつまり、チリのマックやスタバなどで働くことは、至難の業といえるだろう。
しかもいつまでチリにいるか不透明な日本人男となると、
アルバイトのような職種に就くことは不可能と考えて、差し支え無い。
だから今現在は、ボランティアで、寝床と飯が食える代わりに給料無しの生活をしている。
チリでお金を稼ぐ方法は、日本人が運営している日本料理屋で働くことが一番現実的であろう。(幸運なことにチリは日本料理屋が多い。)
やっぱり雇い主目線では、アルバイトとしてこき使うなら、言葉がしっかり伝わる日本人のほうが絶対良いだろうし、
客目線でも日本人が多く働いている店で本場の料理を体験したいという需要はあるだろう。
ボランティア活動をこのまま転々と場所を変えて続けていくのか、
おとなしく日本料理屋で働くのか、
現実問題この2つしか今のところチリで生きていくには道は無い。
もちろん日本人相手のツアーコンダクターような【特殊な仕事】(あるか分からない)も憧れではあるけれど、探し出すのは困難だ。
そこで、ボランティアと日本料理屋就職のいい点、悪い点を自分の観点からまとめてみる。
【ボランティアをこのまま続ける】
☆良い点
・いろいろなチリの土地に行ける
・いろいろな国の人たち(ボランティア仲間や雇い主)と関われる
・宿と飯(場所によっては無い)がタダ
・いろいろな職種が経験ができる
・月単位の移動のため、フットワークが軽くなる
・責任はない
・日本人とは会う機会がない
・異文化を体験できる 外国人の生きる考え方や、家庭料理を体験できる。
・田舎暮らしができる
★悪い点
・個室がなく、プライベートな空間がない。常にだれかいる
・お金が増えない、貯められない、散財できない
・不衛生
・定住しないから荷物を増やせない
・毎度その土地や家の生活レベルに適応しなければならない
・毎度仕事を覚えなければならない
・いろいろな仕事をする機会はあるかもしれないが、簡単な仕事のため特別スキルは身につかない
・日本人とは会えない
【日本料理屋で働く】
☆良い点
・日本料理が毎日食える(非常に重要)
・料理の知識がつく
・上司は日本人だから、話が通じる(仕事面においても、生活面においても詳しく聞ける)
・金が稼げる
・定住できる
・生活レベルは上がる…と思う
・現地の日本人と会える
・物を増やせる
・日本に興味があるチリ人に出会える
★悪い点
・定住しなければならない
・日本の居酒屋で働いているのと変わらない可能性がある
・気軽に旅できない
・日本人としか話さない可能性がある
・良くも悪くも想定できる生活になる
思いついたことをつらつら書き連ねた。
うーんどうしようか