随分更新が遅れてしまった。
実は5月21日の日曜日から、「学校や仕事を休むほどではないけど若干風邪気味で、あ、これしっかり寝ないと後々大きい風邪が来そうだな」くらいの小さな小さな風邪を引いていて、元気がなかったです。
毎日学校に行って、そのまま寄り道せず直帰してお風呂入って昼寝して、宿題して早めに寝るという生活を平日は送っていました。
おそらく急激な環境の変化が、知らず知らずのうちに身体を蝕み、風邪となって症状に出たのでしょう。
日本から持参したベンザブロックを飲んだため、大事には至らず微妙な風邪で済んだけど、薬がなければもしかしたら高熱が出ていたかもしない。 助かった。
日本であればどうでもいいと思うくらいの風邪だっただろうが、見知らぬ土地ではこんな小さな病気でもビビり散らかしたので、
今一度、体調には気を付けようと思った。
さて5月18の学校終わりに「Bio bio」という変な名前の駅にぶらぶらしに行った。
名前の響きが気に入っただけで目的地を決めた。
至る所に怪しい露店が立ち並び、ホームレスが沢山いて、のらか飼い犬か分からない獣が道端で堂々と寝ている、明らかに治安の悪さを感じる地域だった。チリに来て初めて、「あ、気抜いたらヤられる」とブラジルに行った時と同じ感覚に陥った。
住んでいる地区や学校は洗礼されていて、正直物足りなさを感じていた。
見慣れてしまっただけかもしれないが、サンティアゴの街を東京と変わんないなと思い、つまらなさを感じていたことをここに告白しよう。
だからすごくワクワクした。
治安が悪そうだけど、日本とは明らかに違う雰囲気を味わいたかったんだとやっと気づいた。
次の日学校の先生に、このことを話すと、「patronato」はもっとすごいよと教えてくれた。
だからさっそく学校終わりに「estacion patronato」に行ってみた。
メトロに着いたときから、なんとなく俺が住んでいる地区と、人種というか顔つきが違うなと感じた。
地上に出ると、独特のにおいが立ち込めてきた。
なんて言えばいいだろう、タイとかブラジルの町中に立ち込める混沌とした臭いと同じだ。
日本では嗅いだことないけど海外ではよく嗅ぐことがある臭い。
説明するのが難しいけど、何かの肉を焼く臭いだったり、果物の臭いだったり埃っぽい臭いや人の生活臭が合わさったような臭い。
すぐにここはいつも行くようなところとは一味違うなと感じた。
ちょっと危ないなとなんとなく感じた。
しかし不思議と胸の高揚感があふれ出した。
市場で働く人を見ていたり、とんでもなく汚い水たまりを見たり、ごみがポイポイ捨てられている道を見ているとなぜだか嬉しくなった。
ここで働いたらすごい面白い経験が出来そう！と変なことを考えてしまった。
毎朝ここの市場の一角で、大声をだしながら果物を売りさばいて、少しづつ言葉を覚えて、地元の人と仲良くなって、、、
すごい経験が出来そうな気がした。
サンティアゴ中心街の日本料理屋で働くなんてしょうもないなと思った。（それはそれですごい経験だし大変だろうしお前にできそうにない仕事なんだから馬鹿にすんなよ）
日本人でこの治安が悪そうな綺麗とはとてもいいがたい巨大な市場で果物や野菜を売った日本人はいるだろうか。。。
こんな経験したら一生ものだな。
ただどうやったらこんなところで働けるんだろう。。。
市場の人と仲良くなる。市場の「職業案内所」を探す。大使館に相談する（絶対反対される）チリ人と友達になってそこから奇跡的にコネをもらう、先生に市場で働きたい旨を伝える。。。
とりあえず働きたい！とおもえる場所に出会えた。
治安が悪いと書いたが、特に危ない目は合わなかった。
こいつ危なそうなやつだなとかもなかったし、ただただ街が汚く、所得も低い人ばかりだから俺が勝手にそう感じているのかもしれない。
それは本当に失礼な話だろう。
なんというかここの人たちの方が人間味があり、友達になりたい気がする。
不思議と道路は汚いのに臭くないし、女子高生が歩きスマホしているし、優しそうなおじいちゃんが一人でバナナを買いに来ているし、
治安は悪くないのかもしれない。
今住んでいる地区はお金持ちの地区だから、危険な感じはしない。居心地も悪くない。
だけどなんというかお高く留まっている人間（偏見）が多いように感じるし、街並みを歩いていても胸が躍らない。出会いや出来事がない気がするし、ラテン人というよりはヨーロッパの貴族の感じがする。生活していても、なにか面白みを感じないのは気のせいだろうか。。。。。。
なにも事件が起こらないから面白みを感じないのかもしれない。
これは来週は毎日（patronato」に通ってしっかり頭の中を整理する必要がある。