チリでヴィーガンが多い理由、日本で少ない理由

日本にいた時の俺のヴィーガンに対する考えは、実に肯定的なものであった。「ここでは、動物由来の食べ物を取らない主義全般を一括りにしてヴィーガンと呼ばせていただく。それぞれ沢山の種類があってぶっちゃけ面倒くさい。勝手にやってくれ」

動物が好きと言っておきながら、毎日肉を食らうことに多少の違和感を感じていたのかもしれないし、

「家畜がかわいそうだから」という理由のみで、肉を食べない人々に対して俺は尊敬の念すら抱いていた。

そんな主義者たちに対して「俺は動物が好きだ」なんて口が裂けても言えないなとすら少なからず思っていたかもしれない。

今住んでいるこの、国の形が変なだけかと思ったら、国民性まで変な国チリでは、

俺の体感で申し訳ないのだが、若者の半数近くの4割、いや流石に言い過ぎたか3割、いや保険を売って2割くらいの人が、

なにかしら動物性由来の食事をとらない主義者だと思う。

首都サンティアゴにあるレストランのほぼ全てで、ヴィーガン用のメニューが用意されているから、

その浸透具合が日本と比較して良くわかるだろう。

聞いた話によると、もしグループでレストランに来店した場合、高確率で誰かしらがヴィーガンの可能性が高く、

ヴィーガンが一人でも含まれていた場合、ヴィーガン用メニューを用意していない店に行くことは無いから、

ヴィーガンメニューを用意しておかなければならないらしい。≪ばかばかし…いやなんでもない≫

日本にいた時に、ヴィーガンに対して肯定的姿勢だった理由は、日本ではそもそも身近に全くヴィーガン文化がなかったから、

どこか勝手に神格化していた部分があったように思うし、

それ以前にヴィーガンについて真剣に考えてこなかっただけとも言える。

ところがチリでは至る所にヴィーガン文化が根付いており、様々な文化を身近に感じることができるが故、

否が応でもヴィーガンが目について考えざる負えなかった結果、

肯定的ではなくむしろ否定的な考えに変化していったのだと自分の感情の変化を分析する。

日本料理屋に来ておきながら、ヴィーガンメニューは用意しているかだの、この食べ物に動物由来のものは

使われていないか(たとえば出汁やコンソメなど)など逐一聞いてくる、「それなら自分の家で葉っぱだけ齧っとけ、和食を舐めるな」と

追い返したくなる輩が一定数いる。

そもそもなんでチリではヴィーガン志向の人が多いのだろう?

単純に感じていることは、日本人ほど食事に執着していないという理由もあるだろう。

(お腹が膨れればなんだっていいという人は、日本人にだって一定数いるし、特別変なことではないと思う。)

あとはチリはかなりの肉食国家がゆえに、天の邪鬼的発想もあるだろう。(これもなんとなくわかる気がする。そうなっちゃうほど、メニューは肉肉肉だ。例えばうどんとかそういう系ないの?)

だけど一番感じていることは、変な人が多いからだと思う。

この考えは別に誰かに広めたいからとか、自分の考えが絶対的に正しいとか、なにか目的意識があって発言していることは無く、

単に自分の感情の記録としてしるしているだけなので、その点だけは留意してほしいのだが、

チリは本当に変な人が多い。

余計な思想だとか、他人の目を悪い意味で一切気にしないところとか、無駄なおしゃれ感覚なのかなにかヴィーガンになる理由は

分からないのだけれど、一言単純に変な人が多いからヴィーガンの人が多いのだと、滅茶苦茶な見解を私は持っている。

ヴィーガンに対して否定したりすることは無いし、勝手にやっていればいいし、家畜に対しての情けは尊敬に値するけど、

日本にいるヴィーガンも正直どこか変な人が多い気がする。

だから変な人国家のチリではヴィーガンが多いのだと思う。

対して日本ではなぜヴィーガンがまだまだかなりのマイノリティなのだろう?

俺の幼稚な見解だと、

焼肉、寿司、ラーメンが食べられなくなるからだと思う。

俺はもし仮に一億円もらえるけどヴィーガンになれと言われても拒否をすると思う。

多分他の日本人も同意してくれると思う。

またこれはよくネットなんかでも言われていることだけど、日本人は周りの目を気にしすぎると、悪いように言われているけど、

俺はその日本人の特性を無理に変える必要はないとみている。

たしかにもうちょっとだけ他人の目を気にしなければもうちょっと幸せになれるかもしれないし、皆他人に対して厳しすぎるかもしれないから、

もうちょっとだけ皆他人に対して寛容に、そして無関心になったほうがいいような気もするけど、

やっぱり他人の目を気にするというか、他人の立場になって考えたりすることは、人間にとって必要なことだと、チリで生活して感じている。

ヴィーガンになるというマイノリティになることによって、

多少の生きづらさが生じるくらいならヴィーガンなんかにわざわざならないと思う日本人は、

俺以外にも結構いると思うんだけど、みんなはヴィーガンに対して、どんな考えを持っているんだろう?

One thought on “チリでヴィーガンが多い理由、日本で少ない理由

  1. こんにちは!
    私も南米にワーホリを考えているものです!
    しかし、南米のワーホリ情報って少なくて…
    ぜひいろいろ教えていただけたら幸いです!

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