今楽しいか?
と聞かれたら
楽しいに決まっている。
良い年こいた奴が、なんの責任もなく、一人で気楽に生きているんだから当たり前だ。
同世代の奴らは家庭を持っていたり、会社で順調にキャリアを積んでいる頃だろう。
彼らの方がどう考えたってヒトとして正しい。
だから正直恥ずかしい部分もあるんだけど、今は楽しく生きている。
でも当たり前だよなとも思う。
ワーキングホリデーなんて誰がやったって楽しいに決まっている。
もし誰かに、「ワーホリ絶対やった方が良いよ!毎日めちゃくちゃたのしいんだから!」なんてしつこく勧めてくる奴がいたら、
そいつのことは警戒した方が良い。
例えていうならばそれは、大人に向かって、「小学生って楽しいからもう一回やり直してみなよ!」と
訳の分からない提案をされているのと変わらない。
当たり前のことをただただ勧めてくる奴は信用してはならないのだ。
世間一般として、やらなければいけないことを全てほったらかして、30代直前でワーホリに行ったらそりゃあ楽しいに決まっている。
そんな俺は世間一般から見下されても文句は言えない立場なのだ。
だからこそ、楽しかっただけで終わらせるわけには行かないのだ。
今現在の俺はというと、
毎日、火曜日から土曜日まで料理人として8時間働いている。
仕事に関して不満は全くない。
本当にありがたいことにストレスフリーで働かせてもらっている。
この1年間、スペイン語の勉強よりよっぽど一生懸命、寿司やたこ焼きを作る勉強をしているくらいだ。
給料も日本で働くよりもだいぶ安いから、贅沢なんて全くできないけど、
なんとかその薄給1ヶ月分の家賃と生活費を賄えている。
今月から家を引っ越した。
一軒家に10人くらいが暮らす、文字通りザ・シェアハウスだ。
俺の性格からしてシェアハウスなんて絶対不向きだと思っていたが、
シェアハウスをやらずにワーキングホリデーを終わらせてしまうと、
なんだか後悔する気がして、挑戦してみた。
今のところは快適だ。
部屋も気に入った。
勉強机があって、ベッドがあって、シャワールームとトイレが部屋にむき出しで設置してある。
最初はトイレに何の仕切りもないのが監獄みたいで嫌だったけど、今は特に気にならない。
食堂のようないわゆるパブリックエリアにはいつも誰かしら居て、寂しさは無い。
不思議と前回住んでいたおっさんおばはんカップルの話し声は滅茶苦茶耳障りだったが、
ここのシェアハウスの人たちは若いからか(おそらく20代前後)全く気にならない。
むしろ心地いい。
この前なんかはみんなでサッカーゲームのウイイレをやった。
俺は断然FIFA派なんだけど、すごく楽しかった。
俺的には毎日でも開催してほしいところなんだが、残念ながら不定期のようだ。
チリでは俺のようなプレースタイルは珍しいらしく、(パスを滅茶苦茶回す)おそらく嫌がられていた。
こちとらもう20年以上前からサッカーゲームは死ぬほどやってきた。
残念ながら今更俺のプレースタイルを変えることはできないから今後もいやらしい戦法で、
ウイイレをやっていく。