チリのイキケが気に入ったって話

チリで働くために外国人用証明書を発行しに、首都サンティアゴから長距離バスで26時間かけてチリのはるか北に位置するイキケに到着してから1週間が過ぎようとしているので、イキケの感想を記そうと思う。

【余談だが、外国人証明書はチリに入国してから1か月以内に取得することが義務付けられており、
それを知らなかった俺は入国から3か月近く経過していた為に、見事罰金3万5千円を支払う羽目になった。
イキケや地方に行けばすぐに取得できるが、サンティアゴでは3か月待ちであった。これはチリ政府の陰謀だと確信している。
だいたい俺の大事な大事な3万5千円は果たしてどこに消えていくのだろうか...】

俺はイキケが気に入った。

正直な話、サンティアゴ、バルパライソ、プエルトモントと都市を転々としてきたが、どの都市も好きになれなかった。

しかしここはチリに来て初めて気に入った。

イキケは赤道に近い。

日本とは逆にチリは今から冬に突入する。

したがって、南のプエルトモントはもちろん首都サンティアゴも寒い。

しかしながらここイキケは非常に温暖な気候である。

毎日最高気温21度で最低気温が15度だ。

日中は半袖でも快適で夜は、涼しく寝やすい。

懸念していた乾燥も全く問題ない。

天気も毎日晴れで本当に過ごしやすい。

また街並みも壮観だ。

ビーチ沿いは高級ホテルがずらっと立ち並び、レストランも軒を連ねているリゾート地なのに背景は立派な砂山が取り囲んでいて、砂漠もある。
日本では絶対見られない景色で美しい。

また、住んでいる人々は夜遅くまでビーチ沿いで家族で遊んでいたり、友達と散歩していて平和な雰囲気でかつ、人々に活気がある。

見ているだけで元気が出るというか。

なんとなく人種もサンティアゴやプエルトモントとは違う気がする。

サンティアゴなどは欧米系の人種が多いのに対して、

イキケは先住民との混血や、ペルー人やコロンビア人っぽい人も多く見かける。

また、親切な人が多い気がする。

証明書を発行するところは日本でいう市役所的な公共機関だったが、親身に対応してくれた。

道で迷子になって適当な薬局などに入っても、優しく対応してくれたし、レストランでの対応も穏やかだった。

また、現在の宿はAirbnbで、50代くらいのマダムと20代くらいの娘が暮らすマンションの一室を借りさせていただいているが、おすすめスポットや、行き方などを懇切丁寧に教えてくれて大変居心地が良い。

また料理がおいしい。

正直今までチリの料理をぼろくそ言ってきたけどここは美食の国ペルーに近いからなのか味付けのセンスがいい。

初日に【Okinawa Sushi】というとんでもないネーミングセンスの店を見つけたから面白半分でその店のハンドロールという、太巻きの外側を油で揚げて、具は鶏肉とチーズが入ったものを食べたが、これが思いのほかうまかった。

決してこれを日本料理と呼んでほしくはないのだが、うまかった。

また今日イキケからバスで1時間半ほどかけて行った砂漠の街ピカで適当に入った、【EL GATO RAPIDO】という直訳すると、【速い猫】というこれまたレストランの名前にするにはいささか気持ち悪い店名の店で食べた、(この他にもすしチェーン店でSUSHI OF THE WORLDというおよそ日本人ではつけないまずそうな店名もあり、チリはレストランの店名を奇妙なものにしなければいけない決まりがあるのかと思うほどだった)Cazuelaという牛肉のスープは抜群に味がよく、ついてきた鶏肉とご飯も味付けが良かった。

今まで3か月近く、チリで食べてきた料理で一番おいしかったものはビックマックだったけど、この店の料理はその順位を塗り替えた。

無論、この店は日本で食べても、上手い!と感じるほどレベルは高かった。

という感じで、イキケで住むのがすごく快適だ。

ここで仕事を見つけて、ここで生活したのだけど、それは難しそうだ。

残念ながら日本人がやっている日本料理屋はイキケにありそうにない。

やっぱり働くとなるとサンティアゴに帰るしか道はないのか。。。

イキケが気に入ったので、一週間の滞在の予定を伸ばそうと思う。

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