1か月日本を離れてみて思うこと

一か月のスペイン語学校生活が終わった。

2つ目の街はバルパライソだ。
首都サンティアゴから車で2時間ほどで行ける、国内随一のリゾート地だ。

一週間ここでゆっくり次の目的地である、ボランティア先を決めようと考えていた。
結局行く前に行き先は決まってしまったので、1週間もいる必要はなかったかもしれないけど。。。

宿までは学校のツアーついでに宿の目の前まで車で送ってもらった。すごくありがたい。

宿はairbnbで取った。おじさんの一人暮らしの家の一室を貸しているようだ。
壁の異常な薄さや、初日水しか出ずに結局シャワー無しになった以外快適に過ごせた。

ただ初日からまたまた体調が悪かったから一日をベッドで過ごした。

2日目に日本にいた時から連絡していた女の子と寿司を食べに行った。
前々から約束していた寿司屋のメニューだ。

そうサーモンとイチゴの寿司だ。

はっきり言ってくそまずかった。
いままで生きてきた中で、こんなにも一つ一つの食材が合わない料理を食ったことがないくらいひどかった。
これを作った人は味覚のセンスはゼロだと断言していい。

サーモン、生のイチゴ、クリームチーズ、米、海苔、キャラメルソース?・・・と一つ一つは俺の大好きな奴だからこそ、
このサーモンとイチゴの寿司は、俺の人生の中で一番まずい料理だと胸を張って言える。
だからチリで寿司は食いたくなかったんだ。
カルフォルニアロールを想像いただければわかると思うが、本当においしそうな見た目をしていない。
相手のチリ人女性もまずそうな顔をしていた。。。

その後の会話もこれといって盛り上がらず、心なしか予定の時間より早めに解散となった気がする。

そういった面でも非常に忌々しい一品であった。

その夜食べた友達から餞別として頂いていたにゅう麺のインスタントは涙が出るほどおいしかったのである。

2,3日は体調が悪くベッドで安静にしていたが、ようやく回復してふと、マリオの映画をスペイン語で観に行った。

大人が楽しめるとは思えず、あまり期待せず見に行ったが、これがことのほか面白かった。
マリオの世界観がどれもしっかり作りこまれていて、音楽も小学生のころおばあちゃんちでやっていたあのゲームのメロディーをかっこよくアレンジした曲で、子供の時の感覚が蘇ってきて、ほぼ泣いていた。
一番驚いたことは、スペイン語だから1割くらいしか言っていることが分からなかったのに感動したことだ。

この一週間リゾート地でぶらぶらする生活を続けてみた結果、
退屈と寂しさで精神的にしんどくなってきた。

言葉は通じない、友達はいない、仕事(使命)は無い、ご飯がおいしくない等々これがワーホリホームシックなんだと。。。

ただこうネガティブに感じるのは当たり前のことだ。

なんのコミュニティにも属さず、誰とも話せずにいれば誰だって孤独を感じる。ましては全く知らぬ土地で。
日本では煩わしく感じていたコミュニティの大切さを痛いほど痛感したし、しゃべりたいけど、しゃべられない孤独も味わった。
良い経験になったと思う!
やっぱり人間はコミュニティに属するべきなんだ。
今の俺がこのチリの土地でコミュニティに入るとすればそれはボランティア活動に勤しむことなんだ!

また、熱海のあの家が恋しくなった。
これも当然の感情だと思う。
料理が自由にできて、温泉があって、FIFAが出来て、モモンガがいて、バイクがあって、サッカーの試合見れて、これができるだけで幸せだったんだと実感した。
本当に俺は失ってからじゃないと幸せに気づかない愚か者だ。
しかもそれを嘆いて、今の現実に目を背け、自分を不幸ものだと悲劇のヒーロー気取って馬鹿だ。

チリ留学は自分がどうしても行きたくて仕方のなかったものだったはずだろう。
仕事を辞めてまで行きたかったところだろう。

それならば今のこの状況をどんなに幸せかをかみしめて、どうすればすこしでも楽しめるかを常に考えるべきだ!!

そのためにはまずはスペイン語。。。
スペイン語
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