5月13日チリの日本大使館に訪れた

5月12日(金曜日)3時間のスペイン語レッスンが終わった後、ふとサンティアゴにある日本大使館に行くことにした。

そろそろ仕事を探す準備をしなくてはと思い始めたわけだ。

もちろんまだ来て2週間、スペイン語が話せるわけでは到底ないので俺にこの地で仕事なんてできるわけではないのだが、

とても今の手持ちの額では一年なんて持ちこたえられない。
1年チリにいるのならいずれ必ず仕事をしなければならない時が来る。

日本人の俺でも出来る仕事があるとすればどんな職種があるのか、採用基準はどんなものなのか、知識として持っておこうと考えた。

ちょうどその日は天気も良く、週末ということで宿題もないから遠くまで羽を伸ばそうと考えていたところだった。

大使館はなんと家の最寄り駅の隣駅、<los leones>だった。
都会な雰囲気でよく訪れる駅だ。これはラッキー!

日本大使館の外観は実に立派であった。ほかの国の大使館のことは知らないけど、日本てほんとにすごい国だと改めて感心した。

遠く離れた地球の裏側にしっかりと根城しているように立っているその建物に畏怖の念を抱かずにはいられなかった。

正直大使館の人は事務的で良くない印象があって、(日本にあるチリ大使館は冷たかったから)

なんの下準備もせず仕事を探しているなんて言ったところで冷たくあしらわれたらどうしようとかなり緊張の面持ちで行ったが、

出迎えてくれたのは40代くらいの綺麗なチリ人女性はすごく丁寧にそして優しく出迎えてくれて心底ほっとした。

こんな自分を出迎えてくれて感謝しかなかった。

しかも驚いたことに日本語の発音が完璧なのだ。もうまんま日本人の発音だ。
授業で毎回発音を先生に指摘されている自分からすると、その想像に難くない努力の量や生まれ持った発音センスの良さはもう尊敬してもしきれないほどのものだ。
日本語がうまい外国人はたくさんいる知っているけれど、完全な外国人がここまで発音が日本人レベルの人は見たことがなかった。
聞くと13歳ごろから日本の歌が好きで(それも森下千里!)独学で勉強を始め、2年間日本留学をしたらしい(しかもまさかの石川県!)

ただ肝心の仕事については紹介できるものは無いらしい。

彼女曰く、そもそもチリに日本のようなアルバイト制度はないらしく、正社員が基本のようだ。
ただ何枚か印刷してくれてどうにか情報は頂いたが、日系企業のものが多く、しかも英語が必須というなかなかレベルの高い仕事ばかりで落胆した。
これくらいしか紹介は出来ないみたいだった。

オーストラリアにワーホリしている人たちは割と簡単にカフェや農場などで仕事を見つけているようだからその感覚でいたが、
どうやら仕事探しは一筋縄ではいかないようだ。。。

ただ急遽来た人間にここまでいろいろと相談に乗っていただいたことは感謝しかなかった。(大使館が暇そうでよかった)

おまけに少し雑談までしてくれて大変暖かい時間を過ごさせていただいた。

その際彼女がしきりに強調したのは、最近チリはすごく治安が悪化しているということだった。

これには正直驚いた。
なぜならこの2週間特に危ない目は起きず、チリ人を見ていても歩きスマホするわ、イヤホンガンガンでメトロに乗るわで危機感があるようには見えなかった。
もちろん今住んでいる地域はかなり裕福な町だから少し外れたところを知らないから何もわからないのだが。

現地の言う人の意見は本当だろうから、やはり今一度気を引き締めてようと思った。

また彼女が言うには、一人では地方に行かないほうがいいという。

たしかにそうなのかもしれないが、それは俺にとって出来ないこと約束だ。

一か月の学校が終わったらチリ中の街を旅して気に入ったところで生活するつもりだったからだ。
サンティアゴは東京のようでどうも面白みはかけているように感じていたという点も大きい。

しかも一人で行かないほうがいいといわれると行きたくなってしまうのが男の性。
気をより一層引き締めるのは当然として、サンティアゴを出ていきたくなる気持ちが増した出来事だった。

日本大使館の中に雛人形のようなものが飾られていた。
小さいころからそのような日本文化はダサいというか全く関心がなかったのだが、
チリの土地でその場違いともいえようその雛人形がすごく美しく見えた。この感覚はなんなのだろう。。。。?
この一年間の旅で深く考えてみることにする。

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